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そろそろ新味噌の季節です。
話は10月の下旬に遡るのですが、南部桶正さんが新しい桶(3斗)を納品してくれたついで、前の味噌桶(4斗)の具合を見てくれた。底を見るために持ち上げるのだけど、私は中の味噌が傾いてこぼれないかと心配で、蓋をあけて様子を確かめることにした。
ドキドキ、、、10ヶ月の沈黙をやぶって味噌と対面。
「わ〜い、できてる!」
手前味噌キャリアはほそぼそと15年を越えているとはいえ、こんなに仕込んだのも、多人数でやったのもはじめてだったので、心配もしていたのです。 (ずんぶん出費もしたし、失敗したらとんでもないな〜、と)
でも、まわりにカビがついていたけど、さっとふけばとれるくらいのもの。ふわふわの糀カビみたいで、少量のときよりもカビが少ない。
桶正さんが「味見せえへんの」(この方、大阪出身)としきりにいうので、次の仕込みまでは再び封印するつもりでいたのだけど、せっかく岩手から来てくれたからなあ、と意を決して指をさしこんだ。そしてぺろり。
フレッーシュ。ミソレヌーボー! ブラボー!
「あまー、あまー、贅沢味噌やなあ」と桶屋さんは、こちらが恐縮するほどおいしがってくれた。
まだ塩が馴染んでいませんが、香ばしくまるで水飴のような匂い。この味噌を新調した3斗の桶にうつして再び熟成させます。1斗はフレッシュ味噌として一緒につくった人たちと分けます。
来年も1月か2月に4斗仕込みますので、暇な方はご連絡くださいね。
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