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No.005 「木の香るまちづくり」 | ||||||||||||||||
文/平田竜教 | ||||||||||||||||
私の地元である宮崎県日向市では現在、駅周辺を中心に区画整理が行われており、早10年以上経ちました。道路拡張等に伴い、ほとんどの既存建物が移転新築となり、今では以前の面影が思い出せない程、街並みが変わりました。整備が進むにつれ新しい街になってはいるのですが、正直な感想は"きれいにはなったな"というものでした。以前は様々な業種が各々個性ある色や形状をしており、良く言えば個性、逆を言えば街並みとしてはバラバラ…。現在は区画ごとの施主達が取り決める"憲章"があり、景観的に統一感が生まれております。しかし新建材で形成された街並みは、どこか少し寂しいという感覚もありました。私は建築士会に所属しており、建築士会で"景観デザインブック"を提案しようと考えました。 |
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ブック内提案(一部) | ||||||||||||||||
私が小学生の頃、実家が新築されました。今でも覚えているのが杉の匂いです。今、現場に行くとたまに昔のことを思い出します。祖父との虫取り、汗びっしょり頑張ったソフトボール、弟たちとの川遊びなど…。 木は五感で私たちを育ててくれます。これからの子供たちにも同じことを感じてもらえるよう努力していきたいです。 |
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弊社施工の木造小学校教室棟間の外部テラス光庭。(全て地元杉材) | ||||||||||||||||
●<ひらた・たつのり> 吉原建設株式会社 日向支店 | ||||||||||||||||
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No,004 「KUMIKIについて」 | ||||||||||||||||
文/金丸 亨 | ||||||||||||||||
私は、生まれた宮崎県が杉の生産量日本一だという事を、東日本震災で被害を受けられた宮城県の材木屋さんから教えてもらった。 縁があり、岩手の陸前高田へ震災前と震災後の2度訪れる機会を得た。 この取り組みが素晴らしいのは、地元の人が立ち上げたのではなく、群馬県の若者が震災の時に生まれたつながりや絆などの大事な心のもちようを風化させたくないという思いから、陸前高田で出来ることを模索して生まれたということだ。そこには、自身の社会経験の中で「働くということは何なのか?」という問いが生まれ、人や社会の役に立ちたいという答えにたどり着いたという背景もある。 「KUMIKI」は、主に間伐材を利用して加工されるモノであるため、山を守ることにもつながる。 さらに仕事の無くなった土地で受け継がれた技能を守っていくことにもつながる。 この取り組みは、被災地だけに留まらせておくのはもったいないと思う。 ゆっくり楽しく自然を守ることにつながる。これっていいよね! やっぱり日本人には木が似合う。そう思うわけです。 |
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国産の杉材でつくられている「KUMIKI」は、家具をつくることが出来る「KUMIKI LIVING」と建築までつくることが出来る「KUMIKI HOUSE」の2種類。 | ||||||||||||||||
●<かねまる・りょう> 株式会社金丸慶蔵商店 代表取締役 | ||||||||||||||||
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No.003 「木造の可能性」 | ||||||||||||||||
文/遠藤啓美 | ||||||||||||||||
大きな施設を木造で設計する機会が増えてきた。 少し前までは大空間を必要とする施設は、基本設計の段階から迷いなく鉄骨造もしくはRC造で計画を進めていたが、最近はまず 「木造で出来ないか」 を検討する。 そのため弊社では、この数年間で幼稚園・診療所・高齢者施設・集会施設など、大空間を有する木造建築の実績もかなり増えてきた。 宮崎県でも県産材の利用に力を入れているが、これは2010年に施行された「公共建築物木材利用促進法」により、国が率先して公共建築物の木造化を促進している流れで、全国的にも学校や保育所などの教育施設はもちろん、これまであまり木造では建築されなかったものまで木造建築にする動きが進んでいる。 出来るだけ木造建築としたい理由はいくつかあるが、ひとつは温暖化対策などの地球環境保護に貢献できるということ。 また、杉などの地元資源が使えるということ。 それにより地元産業が元気になるということ。 そしてもうひとつの理由が木造の最大の魅力だと思うが、木造空間が与える心地よさは人間の五感に癒しを与えてくれる、ということだと思っている。 その日本の伝統的な素材が、いま新たな素材として未知の可能性を秘めている。 |
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弊社設計の物件、延岡市内の木材加工工場です。 | ||||||||||||||||
●<えんどう・ひろみ> 小嶋凌衛建築設計事務所 勤務 一級建築士 | ||||||||||||||||
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No,002 「杉の味」 | ||||||||||||||||
文 / 末永慎治 | ||||||||||||||||
杉材を使って家具・建具を作らせていただく時に、お客様によく言う言葉がある。 そんな事を思うようになったのは、最近の事だ・・・。 家のデザインや周りの雰囲気、ライフワーク、動線から建具・家具の材質・形・色を決めていき、お客様と膝をつき合わせて作っていく。 今、その醍醐味を、大学を卒業して後を継いでくれた息子と味わっている。 |
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●<すえなが・しんじ> 有限会社末永家具 代表取締役 | ||||||||||||||||
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NO.001 「杉建具のススメ」 | ||||||||||||||||
文 / 土井裕子 | ||||||||||||||||
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日本は大工だけでなく、建具や指物の職人の技術も世界一であるが、建具は既製品に押され、親しくしていた建具屋さんが廃業してしまい、今回は昔、隣組で、親子二代に渡って付き合いのある末永家具さんに、諸塚の杉で作ってもらった。 次は、こんな建具をカリフォルニアあたりに売れない物かと考えている。 スギダラメンバーの方で、輸出に強い方がいたら是非、考えて頂けないだろうか。 |
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●<どい・ゆうこ> NPO法人五ヶ瀬川流域ネットワーク 理事長 |
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