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『意義』 | ||||||||||||||||
21世紀初頭(大げさですが2001年のコトです)幼い頃に夢抱いていた「月旅行」も「空飛ぶ自家用車」も実現されず、予想以上にベタでアナログな新世紀の幕開けと共に「杉」とのディープな付き合いが本格的に始まりました。 内装の新建材とクロス壁仕様の住宅が大勢を締めるなか「高気密・高断熱」と言う性能が寒冷地のみならず日本中で持てはやされる様になり、住宅メーカーや工務店は「隙間風の入らない」家づくりに力を入れ始めます。 人間の食生活の変化かはたまた地球環境の変化なのかアトピー・花粉症・犬猫・ハウスダストなどと様々なアレルギーが症例として世に認知されると、ある一つの言葉が世間を騒がせることに。 「シックハウス」 「女房と畳は新しいほうがいい!」 冷気や暖気を部屋から逃さない快適な部屋を頑張って作り上げた結果が裏目に出てしまったのです。 昭和40年代から建材や合板なんかは使われていますから(たぶんその頃の物のほうが内容は悪いかも)その頃から気付かずともアレルギーになっていた方はいたはずですが、合板に原因があるなんて思いもしなかったでしょう。 匂いが気になっても「しばらく開けっ放しにしときゃそのうち消える。」程度のおおらかさで乗り切っていました。 |
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『開』 | ||||||||||||||||
そんなこと言っていても住宅の建材化は止まる訳もなく進化し続ける訳で「国産材組」は開き直りの対抗策に打って出ます。 初期の頃は「国産材」を使って欲しいが為の「ネガティブキャンペーン」が横行し「シックハウス症候群」は最前線の攻撃目標として皆が取り上げました。
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『転』 | ||||||||||||||||
建築家が家を建てる、建築家が改築をする、建築家が夢をかなえて(造って)くれる。 ハウスメーカーや大工・工務店が主体であった家づくりから(まあ今でも基本そうですが)メディアが「建築家」を家づくりの主役として取り上げるようになりました。 夢とストーリー性を持たせた増改築番組「劇的ビフォーアフター」をはじめとする建築家ブームです。 家づくりのライフスタイルまで入り込みマジカルに見せる手法は個人的には好きではなかったのですが世間には広く認められました。 「建築士」を名乗るには資格がいります。 「建築家」「設計士」は極論で言えば自分で名乗ればその瞬間からなれます。資格が無くても補助設計という形で建築士と一緒に仕事をすることが出来ます。(特定の協会に入って条件を満たせば「建築家」とその協会から呼ばれる様になるそうですが。) まあそんな事はどうでもいいですが、住宅番組に出演する建築士たちが国産材を多用しました。 もちろん国産材の家づくりをブーム前から地道に取り組む建築士・工務店は全国にいた訳で変わらぬ努力をされていたし、先駆者として注目度は一気に上がりました。 |
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『良』 | ||||||||||||||||
どんな手法でも国産材がユーザーから目を向けていたくさん使ってもらえれば良しなのです。 いちばんの問題は設計者が「自由な寸法」で発注を掛けてくること。 製材も「何でも作りますよ!」と言う割には乾燥材を求められると在庫は皆無。 さて勢いづいて来たところで続きは次回へ。 |
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●<やまぐち・よしのり> 1960年生まれ またの名をシブチョー スギダラ天竜支部支部長(自立立候補) 山口材木店退社後、丸八製材所営業開発課長として「天竜杉」の製品開発と販売に取 り組む(スギダラな人々第一回に登場) その後、有限会社アマノの営業課長として「天竜杉」の販売に携わる。 | ||||||||||||||||
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