ウッドデザイン賞農林水産大臣賞を受賞したというご連絡をいただいた時は、あまりにも賞が大きかったので、びっくりしました。反響も大きくて、官公庁からを中心にすぐにお問い合わせをいただきました。
「受賞おめでとうございます!県のイベントや行事でも広めていきたいですね」といったことから、「どういう感じで作ったんですか?」、「購入はどこからできますか?」と言った内容まで多岐に渡りました。
日々、新商品の開発はしていきたいという気持ちはあったんですけど、日常の業務に加えてとなると、なかなかできなかったのです。どうしても自分の尺度で考えてしまうところもありました。今回のプロジェクトでは、利用者さんに仕事をしてもらう上でのデザインの可能性を広げてもらったというところが大きかったです。作り手である利用者さんの技術の度合いだけではなく、やり方も一緒に考えるようになったということです。
普段だったら、こんなのできないよねと諦めてしまうところを、このデザインをどうにかして形にするために、どうすればできるかと考えることをしました。プロの方々の”ものづくり”に対する考える深みや角度がこれまでと違うことを知り、我々側の観点を目覚めさせてもらったプロジェクトでした。 |