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先月号の月刊杉では、日南の特集に関連して、堀川運河の写真が表紙でした。なんと、その写真に写っていたチョロ舟に引きつけられて、編集部へ問い合わせがありました。和船の船釘について研究されている松井さんからのものです。ありがとうございます! | ||||||||||||||||
月刊杉に対する感想と「杉」に関しての興味深い質問が寄せられましたので、この場で公開し、読者の皆さんに協力を募って、質問への返事をしていきたいと思います。 | ||||||||||||||||
どんな返事でもOKですので、多方面からの杉情報を共有できればと考えておりますので、みなさま、どうぞご協力よろしくお願いします。(編集部) | ||||||||||||||||
*質問への返事は月刊『杉』WEB版 編集部までメールでお寄せください。→こちら | ||||||||||||||||
杉と船についての感想と質問 | 文/ 松井哲洋 |
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はじめまして。私は千葉県に住んでいる、松井哲洋と申します。 和船の船釘について勉強している者です。 杉に関する感想と質問をさせてください。 |
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月刊杉先月号(43号)の表紙 |
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先月号の表紙は和船です。この和船の主要材は、現在は杉ですが、古代に書かれた記紀では、 船材はクスノキ、建築材はヒノキとされており、スギはあまり主要材として認識されていないようです。実際、大阪などで出土する古墳時代の丸木船はクスノキであり、千葉で出土する縄文時代の丸木船も杉以外の素材です。 |
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建築に関しても、伊勢神宮、奈良の古代寺院などはヒノキのようであり、記紀の記述が日本の木材利用用途として古代から固定されていたように感じておりました。 しかし、出雲大社で発掘された巨大柱根は杉でした。 日本海側では、縄文時代から、杉の文化が花開いていたのでしょうか。 しかし、残念なことに、出雲大社の現存の主要材はヒノキのようでした。当社の復元模型などもヒノキのようでした。当地におきましても、現在は、杉の地位はヒノキより低いものとおもわれます。 |
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私は、和船大工さんから、「船釘」がないので、船が造れないというお話を20年ほどくらい前から聞くようになり、この船釘について勉強をしています。 和船の船釘は断面が扁平という特種な形状の釘ですが、これは、柔らかく、割裂製の高い木材との関連で発生発達してきたのではないかと、私は推測しており、日本における船釘や釘使用時の穿孔具につて勉強しています。数年前、中国江南地方の造船技法を調査した時点では、使用木材は「杉木・セイム」と呼ばれた日本の杉とほぼ同様の木材でしたが、使用釘の断面は正方形のものでした。 |
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私の家は、20年ほど前に、外装まで工務店に依頼し、その後、内装は自分で遊んでいます。 日本の気候で100年持つ家、火災時にも耐える柱(大壁造りでも柱は真壁様にして外気と接触する。1寸の炭化層・内部に3寸木部残、)として、5寸柱を使用しました。太めの木材を使用することで、間隔をあけ、使用木材量や価格は、当時の2X4住宅と同じにしました。お金が無く、柱材は当時安かった米マツですが。この家造りで遊ぶ中で、杉と他材との違いを楽しみました。 |
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趣味として、昭和30年代製作約50年間東京湾に浮いていた和船の修理をしていますが、使用木材(ケヤキ・カシ・ヒノキ・マツ・杉)及び釘(鉄・銅)の腐食劣化を観察しています。杉は意外とがんばってっくれています。湿潤な気候と木材の関係において、杉は見かけ以上に優れているのかもしれません。 | ||||||||||||||||
質問 | ||||||||||||||||
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*質問への返事は月刊『杉』WEB版 編集部までメールでお寄せください。→こちら | ||||||||||||||||
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