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ボクは、長年、プランナーとして地方都市のまちづくりに携わらせてもらっていますが、ここ数年は、設計よりもプロジェクト・マネジメントの仕事が増えるようになってきました。 |
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西鉄柳川駅西口駅前広場(自由通路・駅舎やバスシェルターの天井材には、温かみある地場・八女杉 が多く用いられ、来訪者をお迎えしてくれる。 | ||||||||||||||||
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西鉄柳川駅西口駅前広場(夜景)。南雲氏デザインの街路照明は、自由通路やシェルターと一体的に 優しい明かりで広場空間を包んでくれる。 | ||||||||||||||||
しかし、いかに施設空間が素晴らしくとも、そこに"地域の想い"が込められていなければ、来訪者に「柳川に来て、やはり良かった!」「また来たい!」とは思ってもらえません。 そのためには、このプロジェクトに市民の皆さんが参画し、自分たちのフィールドの一部として"駅=居場所"を使いこなしてもらえるようになるかが、発足当時(2010年)からのもう一つのテーマでした。 九州大学の高尾忠志さん、永村景子さんらとの協働の下、市民グループ・団体の皆さんへヒアリングを行い、"柳川らしさ"を考える「市民WS」、駅前空間を使いこなす「利活用WS」、「シンポジウム」「庁内勉強会」などを2012〜2014年にかけて積み重ね、様々なプロセスに参画してもらえるようにサポートしてきましたが、我々がひとつのモデルとしている日向市駅プロジェクト(1996〜2008年開業)と比べると、その準備期間は、1/4しかなく、タイトスケジュールの中でプロジェクトは進んでいきました。 |
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西鉄柳川駅プロジェクトに於ける様々な市民参加の取り組み(市民WS・利活用WS・シンポジウム・柳 川らしさを考える会・舗装試験・庁内勉強会など) | ||||||||||||||||
工事も残り1年となった段階に、市担当の目野係長(当時)から相談を受けたのが、「藤吉小学校・父親委員会」のお話でした(この辺りの背景や経緯は、目野隆広さん(柳川市)、橋本憲之さん(父親委員会会長(当時))の寄稿文に詳しく述べられていると思いますので、割愛します)。「学ぼう! つくろう! モノづくりワークショップ」は、この時から約7ヶ月かけた取り組みがスタートしたのです。 親子で製作した杉banco(バンコ=ベンチ)や約70mの杉フェンスは、駅前空間の一体感を高めてくれただけでなく、親子の絆はもちろんのこと、このプロジェクトに参画した多くの人々の想いをも繋げてくれました。 子どもたちは、モノづくりを通じ、杉にふれ、オヤジさんの生き生きした背中と新しい駅を誇りに思ってくれました。 オヤジさんたちは、子どもたちの夢と笑顔、そして杉という素材を通じて、柳川のまちを見てくれるようになりました。 お母さん方も、そんな親子のやりとりを見て、応援してくれるようになりました。 そして今年、彼らは、さらに輪を拡げて活動し続けています。 ボクには、それが、とても嬉しい、柳川ならではの"変態化"の一種に思えます。 "変態中"の最中にいる我々には、まだはっきりとは分かりませんが、このようなことが少しずつゆっくりと積み重なり、拡がっていくことが、本プロジェクトにおける柳川らしい市民参画の大切なプロセスなのだと感じています。 |
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「学ぼう! つくろう!モノづくりWS」の完成記念集合写真 | ||||||||||||||||
●<つじ・よしひこ> アトリエT-Plus 建築・地域計画工房 代表・まちづくりプランナー |
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