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「平成日南飫肥杉物語り」いざ開幕! | ||||||||||||||||||||||||||||||
とうとう10月を迎えてしまった。 あとひと月で、いよいよ「日南飫肥杉大作戦!」が遂行される。 |
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構想5年、準備1年。 いつの日か、全国のスギ仲間が一同に会して、杉との新しい暮らし方を提案できたら・・・。 スギダラ発足当時のそんな夢の一部が来月、日南で実現する。 しかし、南雲さん、若杉さんが名付けた「史上最大の日南飫肥杉大作戦!」 一緒に関わってきた私も、ここまでの“大作戦”になるとは想像もしていなかった・・・。 |
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実は今、現場はトンデモないことになっている(笑) ●毎月定例の「日南飫肥スギ大作戦会議」 ※1 ●「やまんかん祭り/第5回杉コレクション」の実物制作 ●宮崎空港での「飫肥杉商品開発発表展示会」 ※2 ●ミヤダラの「杉道具探し」 ※3 ●JR九州による飫肥杉内外装の「観光特急・海幸山幸号」の運行開始 ※4 ●日南市による飫肥杉ダラケの商店街修景 ※5 ●宮崎県建築士会の「パッションinみやざき」プレイベント ※6 ●そして「第14回堀川まつり」 ※7 |
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大作戦全体の調整と個々のプロジェクトを成功させるために これらが一斉に、しかも民間・行政・専門家・スギダラが熱く暑く絡み合いながら、 一つひとつ難問を解決しながら匍匐前進している。 |
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「かなりスケジュール的にも厳しくなっており、 いろんなプロジェクトが重なって、不安を抱いている方も多々いらっしゃると思いますが、 “大丈夫です!” 何の根拠もありませんが、成功させるという思いで、 寝る間も惜しんで、頭かきむしりながら、眉間にしわ寄せて、みんな頑張ってますので、 結果が出ることを祈ってます。(最後は神頼み!)」 (日南市飫肥杉課(建設課)・倉岡さんから先月末に届いたメイルの1節) |
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いつもはノンビリ気味の関係者全員の顔つきがここに来て、明らかに変わってきた! 誰かのためではなく、仲間に対して、地域に対して、そして自分自身に対して、 「やり遂げる!」熱い気持ちが表情に現れている。 アレコレ考えだすと、本当に不安なことばかりなのに、みんな実に良い顔して汗かいてます。 |
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[ 解説 ] | |||||||||||||||||||||||||||||||
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「史上最大の日南飫肥杉大作戦!」のめざすもの | |||||||||||||||||||||||||||||||
では、この大作戦にどんな意義があるのか? 関係者のどんな想いが込められているのか? 昨年からこのweb上で、もう何度も語られてきているが、 大作戦開幕を目前にして、ミヤダラ東京駐在員として、もう少しだけ語りたい。 |
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そもそも、この企画構想は、 昨年、窓山デザイン会議の頃、南雲さんから聞いていた。 (月刊杉42号「平成日南飫肥杉物語りの予告」参照) |
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そして、新年早々の篠原教授・川上氏・南雲・若杉+辻の会合。 |
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「今度のスギコレ、すなわち南雲が言うところの「史上最大の飫肥杉大作戦」は、 関係者が知恵を出し、汗をかくことは至極当然のことである。 だが、本当に仲間に引き込まなければならないのは、杉を使ってくれる地域のエンドユーザー、 つまり、日南(油津)に住む地域住民一人一人である。 そう、新たな時代に向けた創造の真の担い手は「地域住民」でなければならない。 ここに暮らし続けてきた日南(油津)の人々が、 自ら「杉」の新たな価値を認識し、自ら使ってはじめて、 他の地域に胸を張って訴求できるのだと思う。」 (月刊杉43号「杉で地域をデザインするということ」より) |
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企画当初は、毎年、日南油津で開催されている地域のイベント「堀川まつり」に 「やまんかん祭り/杉コレクション2009in日南」と 「飫肥杉商品大発表会」との同時開催だった。 この三本柱の連絡調整組織として「大作戦会議」が設置され、準備がスタートした。 今年の4月末のことである。 ミヤダラは、まだ立ち位置が定まらず、サポート役に回っていた。 しかし当然の事ながら、「大作戦会議」では、各自のイベント準備だけで手一杯状態。 本来の「大作戦」の意義から一過性のイベントになりそうな気配が強まりつつあった。 つまり、エンドユーザー(住民)不在のまま、イベントだけが先行しようとしていた。 |
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図解:日南飫肥杉大作戦 | |||||||||||||||||||||||||||||||
5月初め、その気配を危惧したミヤダラメンバーに杉談義召集をかけた。 確か、云い出しっぺは、中村さんと春杉さんと私である。 「このままでは、まずいだろう!」「何とかしなければ・・・」 「これだけ駒が揃っているのに、地域とつながっていない」 「もったいない・・・」 「全国のスギダラ・メンバーを呼べない」 「そのためには、ミヤダラ独自で活動資金をつくり立ち位置を固めよう!」 皆、想いは同じだった。 その杉談義から生まれたことは、 ●全国からのスギダラ・メンバーと地域を結ぶ、おもてなしサポートをすること。 ●今回のイベントを一過性のものとせず、地域の間に根づかせること。 ●それを ミヤダラ独自の取り組み方へつなげること。 |
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結果、ミヤダラは、独自に助成金で活動資金を得て、 地域、宮崎そして全国へ活動を発信することになった。 それが今回の「杉道具博物館」である。 |
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県民に広く杉道具探しを呼びかけ、杉道具学芸員 ※9 が出張鑑定し、 記録を取り、「博物館」に展示し、新たなデザインの可能性を試行する。※10 今回をきっかけにその活動を継続、展開し、川上と川下をつなげていく。 |
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これがミヤダラの見出した活動の方向のひとつである。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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[ 解説 ] | |||||||||||||||||||||||||||||||
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地域が杉と向き合うということ | |||||||||||||||||||||||||||||||
「杉と向き合うと今の日本が見えてくる。みんなの明るい未来のために、今、何をすべきだろう。」 |
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イベント自体は、準備は大変だが、やって出来ないことはない。 しかし難関は、それを継続していくこと。その意味を地域に根づかせることである。 今回、第5回を迎える杉コレクションの問題もそこにあった。 |
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「デザイナーと素材生産者、加工技術者を結びつけ、消費者に直接アピールできる体制ができれば、 今でにないデザインコンペが生まれるかもしれない。」 (月刊杉39号「杉で仕掛ける/第16回・実践編 「杉コレクションの想い 『夢は大きく、果てしなく』」 」より) |
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杉コレクションをはじめ、どんなイベントも毎回開催する関係者側の努力は並大抵のものでない。 しかし終わった後の感激が大きい分だけ、その次に打つ手が見えなくなってしまっていく。 デザイナーと素材生産者、加工技術者は結びついてきたけれど、 本当に消費者(エンドユーザー・住民)にアピールできただろうか? 今回の大作戦は、その反省も踏まえて、 「各自が次の一手を見据えて、地域に取り組むこと」がテーマのひとつでもある。 そのことを南雲さん、若杉さんはじめ多くの人がこのweb上で語ってきた。 |
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今回の「杉道具博物館」は、 昨年の北部九州支部開催『杉モノ・デザイン展』の発展形である。 宮崎県内では、これを継続していきたいし、さらに全国で展開してほしい。 その意味では、持続する「移動式杉博物館」である。 「日南飫肥杉大作戦」は、 地元の人が楽しみながら、懐かしみつつ、新しい杉と向き合ってもらう「場」である。 そこから新たな「暮らし方」を見つけてもらうきっかけでもある。 それが、杉を通じて地域と向き合い、何かを見つける手立てのひとつだと信じている。 |
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いざ、日南へ! | |||||||||||||||||||||||||||||||
今年は、特に時の流れが早い気がする。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
いよいよ「史上最大の日南飫肥杉大作戦!・秋ノ陣」も切って落とされた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
スギダラな皆さま、いざ日南へ! そこから何が見えてくるのか、 地域が生き残るために何をすべきなのか、 みんなで出来ることとは何なのか、 仲間とともに、そして自分自身で確かめてほしい! |
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●<つじ・よしひこ>まちづくりプランナー |
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