![]() |
![]() |
![]() |
![]() ![]() |
![]() |
|
|||||||||||||
![]() |
11月14日(土)伊丹空港に降り立ち、吉野へ向かう電車の中にいる。1時間半ほどかかるらしい。発車間もない景色は、あきらかに日南のそれとは違う。杉が見えない。 ―― この会員証、今回は奈良県吉野郡の吉野中央木材様にご協力いただき、名門吉野杉で製作いたしました。しかも良質な赤身の部分だけを用いたこだわりの一品です。そのきめ細やかな風合いをお楽しみ下さい。 そういうわけだった。そこからの縁。はじめから繋がっていた。運命を感じる。 大作戦は杉ダラケだった。会場の堀川運河には飫肥杉製の木橋「夢見橋」やボードデッキ、ベンチ。運河では飫肥杉製のチョロ船や弁甲いかだが行き交い、運河沿いに並べられた杉コレクションの作品、日向の屋台。信用金庫駐車場の特設会場「スギダラ館」には、飫肥杉家具「obisugi design」、県内から収集された古い杉の家具・道具、全国杉産地の杉モノ、入口には秋田直伝の杉玉が下げられた。油津の商店街では「格子混道プロジェクト」として杉の格子状のついたてに川柳がつけられ、油津駅舎内やホームにも飫肥杉が使われ、JRの観光特急「海幸山幸」は内装も外装も飫肥杉。史上最大・前人未到のスギイベントだった。たった2日間では消化できないほど、かみしめて味わう暇もないほど、盛りだくさんだった。かつてないほどの人々に賑わった運河沿いのイベント。笑顔溢れた2日間。 昔、運河沿いには貯木場や製材所がはりつき、飫肥杉で賑わっていた。きっと当時も飫肥杉に関わる人達の笑顔が溢れていたのだろう。杉コレの作品で遊びまくる子ども達の笑顔を見ていると、ボクの両親や祖父母ぐらいの人達がまだ子どもの頃、運河沿いで笑っている様子を想像してしまった。今に生きる地域の人々や、全国各地からも集まってくれた仲間たち、そして昔、祖先とまでも繋がっていた。 多くの笑顔で賑わった日南飫肥スギ大作戦!では、たくさんの人達に「楽しい」と思っていただけただろう。そういう意味では大成功だったと思う。実際に、特に杉コレ作品に対しては、「うちに置いてくれ」「借りたい」「どこに行けば、また遊べるか」「ください」といった反響が多い。 たった1回のイベントで、こちら側が求める最高レベルの感想・意識を持っていただけるはずもないが、せめて「杉の良さ」や「杉の可能性」、新しい「杉の使い方」とか「杉との暮らし方」をなにか少しは感じ取ってもらえたのだろうか。そう感じてもらうための取組は、十分だっただろうか。精一杯がんばっただろうか。 今回のイベントで、懐かしくも新しい飫肥杉の魅力を提案した。これからが大事だ。 きっと、多くの皆さんに対し、多少なりとも今後の期待感を持たせてしまった「責任」もある。(のだと思う。)はたして、その期待の先にあるのが、「杉とゆく懐かしい未来」なのか。 これから、ボクに何が出来る? ・・・・・これが感じている緊張感なのか? 闘志? プレッシャー? 繋がること、繋げること、繋がり続けること。 飫肥杉課の東京駐在メンバー(と言っても言い過ぎではない。いや、それ以上にご活躍いただいた)、出水さんと坂本さんに敬意を表して。 |
||||||||||||
![]() |
|||||||||||||
スギダラ館 | |||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||
杉玉つくり | obisugi design 発表会 | ||||||||||||
![]() |
|||||||||||||
飫肥杉特急「海幸山幸」 | |||||||||||||
![]() |
|||||||||||||
スギダラ館にて設営メンバー全員で | |||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||
スギダラ全国大会 | 杉コレ最終審査 | ||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||
杉便器に笑顔の日南市長 | 「木になる木」に抱きつくM審査員 | ||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||
「木になる木」に抱きつくS審査員 | 「木になる木」に抱きつくK審査員 | ||||||||||||
![]() |
|||||||||||||
メインステージでの杉コレ表彰式 | |||||||||||||
![]() |
|||||||||||||
日南飫肥杉大作戦最終日、スギダラ館にて | |||||||||||||
今回の大作戦に向けて、情報共有、意見交換等のために、約70人でメーリングリストを作成していた。本番が近付くにつれ、おびただしい数のメールが飛び交った。お互いを支え、励まし、助け、大作戦を形づくっていくためのメールは、本当にすごかった。大作戦のあと、今度は感想メールが飛び交っていたので、長くなるが、最後にご紹介する。 | |||||||||||||
|
|||||||||||||
■河野健一「よかったです。」 | |||||||||||||
日南飫肥スギ大作戦!では、大変お世話になり、ありがとうございました。 今日は終日、obisugi designの打合せなどで外出していて、お礼が遅くなってしまいました。このメール、タイトルを考えるだけでも、一苦労でした。なかなかピッタリくる言葉が思いつきませんでした。ですので、いつものことですが、思ったまんまの言葉になってしまいました。 やってよかった。 堀川まつり、やまんかん、杉コレ、杉道具博物館、全国杉モノ展、商品発表会、スギダラ館、交通規制、駐車場、その他ほんとうに多くの人々のおかげで、日南の、日差しは強かった秋の週末が、笑顔あふれる、忘れられない時となりました。 ぜひ、「ボクがいたから、よかった」「私ががんばったから、よかった」と、皆さん一人ひとりが思っていただきたいです。誰か一人、どこか一つの役割が欠けていても、実現できませんでした。そして、きっとすごくお疲れだとは思うのですが、決してこれに懲りずに、また何かやりましょう! 地元のボクは、なんにも役に立たず、あいかわらず支えられ助けられっぱなしでしたが、メーリングリストのメール第一号を発信することで、「ボクがいてよかった」と自分に言い聞かせてやろうかと思います。 では、また。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■千代田健一さん(スギダラ本部・広報宣伝部長) | |||||||||||||
飫肥ワン・背ノビの千代田です。 僕は・・・ みんなで笑えてよかった! 最後に 僕もいてよかったけど、 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■吉武春美さん(スギダラ宮崎支部・広報宣伝部長) | |||||||||||||
ミヤダラのハルスギこと吉武(春美)です。 日本全国スギダラケ倶楽部宮崎支部(ミヤダラ)も古い杉道具博物館、全国杉モノ展、オビータくんを探せラリー、杉玉づくりと参加させていただきました。 イベント開催の喜びを分かち合えただけでなく、自分の力不足やいたらなさ(痛感しました)それらも超えて役割や働きを分かち合うことの大切さを、お願いすること、助けてもらうことの勇気もいただきました。 それぞれの働きがつながりあって、支えとなって今回実現できた飫肥杉大作戦! 多忙な中にも ユーモアを忘れないメール、こどもたちの笑顔、スギダラ館に訪れた市民のみなさんのお話に、スタッフのみなさんの汗と寝不足の顔にあふれた笑顔に私は、終わる前から幾度もウルウルきてしまっていたけど、男泣きをこらえた?河野さん他スタッフのみなさんにこの飫肥杉大作戦の準備に関わることができて、「よかった。」 今回のつながりが活かされて、この先にもカタチを変えて続いていく可能性が みえてきて ほんとに「よかった!」 まさに史上最大の飫肥杉大作戦でした!!! |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■蛯原政志さん(日南十日会 会長) | |||||||||||||
本当にいろいろとありがとうございました。 私、実は7日、8日の杉コレの結果発表までステージスケジュール・杉コレスケジュールに終われ、祭り(回り)を見渡すことも出来ないぐらい、自分の役割でいっぱいおっぱいでした。(十日会みんなそうであったはず)8日の(杉コレ結果発表終了後2時〜先生方を送迎する3時まで)60分間やっと全体を見渡す余裕が出来ました。 その光景は、来場者・スタッフ・審査員の先生方みんな笑顔・笑顔・笑顔でした、まさに堀川運河に笑顔の花が咲き乱れていました。 みなさま本当にありがとうございました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■八木美紀さん(宮崎県林業協会) | |||||||||||||
遅くなりましたが、飫肥杉大作戦では大変お世話になりました。 スギダラの皆さん、日南市の皆さん、飫肥杉デザイン会の皆さん、日南十日会の皆さん、堀川まつりの皆さん、ボランティアスタッフの皆さん・・・・・・ありがとうございました。 企画から実施までは色々な苦労や心配などありましたが、飫肥杉を中心にして、たくさんの発見や感動、出会いなどがあり、とても忘れられない日々になりました。 本当にお疲れさまでした。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■田中 浩史さん(宮崎県庁 山村・木材振興課) | |||||||||||||
みなさま、本当にご苦労さまでした。 現在、「杉コレ」について、全国公募の「ふるさとイベント大賞」に応募しようと事務局で準備を進めています。これもうまく行くといいなと思っています。良い結果の時は、またご報告差し上げます。 それと、本日の宮日の「旅のひとこと」に秋田支部のすぎっちサンが載ってました。情報まで! |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■岩下英利さん(日南商工会議所) | |||||||||||||
遅ればせながら、今回の飫肥スギ大作戦お疲れさまでした。 今、河野さんからメールが入りましたが、杉コレクションの10作品は飫肥杉の普及のためにも、ぜひ日南市に置いていただけないでしょうか? 海幸山幸運行に伴って杉を活用してリニューアルした、北郷駅・飫肥駅・油津駅・南郷駅などにはぜひ置いて頂きたいのです。また、(スギダラ館でお世話になった)地元の南郷信用金庫からも本店の移転リニューアルオープンに合わせて「ぜひ“きになる木”をいただきたい!」との熱いメッセージが届いています。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■倉岡 宏宜さん(日南市役所 飫肥杉課/建設課) | |||||||||||||
やっとこさ、落ち着いてメールできる状態になりました。 何はともあれ、大きな事故も怪我も体調不良もなく、無事に終わったことに、お疲れ様でした。 いつも運命とか縁とか深く考えるロマンチストな倉岡ですが、市役所とか、特に異動が伴う機関においては、この時期にこの担当をしていなければ、今回の飫肥スギ大作戦の輪の中にいることはできなかったことで、たまたまその一員になれたことにすごく感動・感謝しています。 また、人と人を結びつけ、輪を広げていただいた南雲さんには、本当に感謝しています。 一人じゃ無理だけど、みんなでやればこんなにすごいことができるんだ、と自信がついたし、みんなすごい!ホントにすごい!と感動しました。一人一人にハグしてお礼を言いたい気持ちです。 準備期間中は、常にせっぱ詰まった状態で、皆様に失礼なことをしたかもしれませんが(自分で分かりません(^_^;))、大成功ということでご了承ください。 まだまだ体調は本調子に戻りませんが、通常業務に戻って頑張ります。 最後に、この場で言うのも何ですが、準備から最後まで、いつも心の支えになっていた(勝手に支えにしていました)河野健一さん、ありがとうございました。孤独感を感じる日もありましたが、健一さんがいたから最後までやり抜くことができたといっても、言い過ぎではないです。 では、飫肥スギ大作戦第2章のはじまりということで、皆さん、今後ともよろしくお願いします。<(_ _)> |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■松山昭彦(日南市役所 前飫肥杉課長・農政課) | |||||||||||||
天が晴れると書いて「天晴れ(あっぱれ)」と呼びますね。 秋晴れの下、多くの方々の力が結集した二日間、本当に「あっぱれ!」でした。 ありがとうございました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■南雲勝志さん(スギダラ本部) | |||||||||||||
遅くなりました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■海野洋光さん(スギダラ宮崎支部長) | |||||||||||||
杉コレが終わって、皆様いかがお過ごしでしょうか?日南の地元メンバー(市役所・十日会・商工会議所などなど)の方の並々ならぬ想いが大成功に導いたと思います。そして、みんなさんが楽しんでいただけたことが何よりです。 外野からかなり、無理難題を押し付けてしまったと反省しています。ごめんなさい。 多くの方のメールを読んで感じるのは、次にどんな行動をするかが、このイベントの本当の成功の鍵だと思います。 杉コレクションを持ち回りにしている意味はそこにあります。 次々と仕掛けを県内に仕掛けています。次期開催の西都のメンバーは「エキサイト!」と言うテーマを作り上げました。もう、次がはじめっているのです。今までにないスタートだと思います。 海杉は、ベトナムに視察に行ってきました。木材加工や製材所などの見学です。今後の宮崎の木材を考えるととても参考になりました。本業も頑張らなければ! 私にできる事があったら何なりとお話ください。また、楽しんでいただけると思います。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
笑顔・楽しさ・にぎわい・交流、そういう意味では飫肥杉新時代に向けて、イースター島(いいスタート)が切れた。この月刊杉で2009年の一年間に、日南を4回も特集していただいた。飫肥杉を活用して日南らしい日南に再生していく、まさに「新飫肥杉元年」とでも言える濃い一年だった。 | |||||||||||||
●<かわの・けんいち> 日南市役所 飫肥杉課 |
|||||||||||||
|
|||
Copyright(C)
2005 GEKKAN SUGI all rights reserved |
|||