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杉コレクション2013 in延岡にてシーガイア賞を受賞した作品『五ヶ瀬の鮎釣り/遊び心から』/長友弘幸 photo/(c)ブーフーウー |
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今回の杉コレクション 延岡での作品のテーマは ![]() |
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通学路の横を流れる水路に、笹舟を流して、競争をして家に帰っていた。 途中、岩清水が出ていて、木の葉を丸めて器を作り、水を飲む。 水の流れは遅く、水路が水田の近くになると、小さな魚やイモリがいる。 紐にミミズを付けて釣り上げて遊んだ。 |
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結局、この時の道具が作品のデザインになった。 | |||||||||||||||
今回は、1/10模型での1次審査なので、早速、製作に取りかかった。 木の葉の器は、仕事で作るが、葉っぱを丸めての器作りと笹舟は、始めての形で苦労した。 釣りは、会場が延岡なので五ヶ瀬川の鮎釣りにした。 |
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笹舟の横に鮎釣りの道具を添える事も考えたが、デザイン的にまとまらないので2つの作品として応募した。 | |||||||||||||||
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一次選考会通過の知らせがあったが、2つの作品を1つの作品として実物大の作品にしてくれないだろうかとの事だった。(通常、杉コレでは、最終選考会の実物作品は主催側で製作) |
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材を乾燥する期間もなく、11月3日の最終選考会に完成させるのに集中していた。 鮎釣りの方は、鮎、の他に五ヶ瀬川にいる魚、鰻、亀、ヤマメなども取り入れた。 鮎を釣り上げるのに使う磁石は、ネットで探し、魚類20匹ほどを、夜中まで彫刻刀で彫り上げた。 10月中に仕事で、鹿児島、宮崎市内での研修に参加したが、ホテルでも暇を見つけて彫り磨いたこともあった。 |
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笹舟の方は、集成の接着剤にピーアイボンドを使ったが、乾燥が足りないので硬化剤を多くした。しかしそれでも心配で、船底に3本ボルトを入れる事にした。10cmほどの隙間に90cmの穴を開けるのに戸惑ったが、キリを溶接して作り、なんとか通して締め付け、穴を塞いで、強度はある程度、保てる。削りは、チエンソー、チョンナ、ノミを使った。笹舟らしく、薄く作りたかったが乾燥材でないため、接着剤が効いていない。設置場所によっては、今後少し隙間ができる可能性もあるのが心配だった。 | |||||||||||||||
最終選考会の会場は雨空の下と聞いていたので、シミ避けに薄くシラーを塗ってしまった。舟に水が貯まるのを心配をしながら会場に運んだが、アーケードの下だった。良かったなぁー、と舟を撫でる気持ちだった。 | |||||||||||||||
1本の大木で作れば、もう少し楽に上品に作れたかもしれませんが、市場の杉を集成して削り、磨いて、山奥の杉、海辺の杉、黒心の杉と触れ合う日々だった。 | |||||||||||||||
結果として、シーガイア賞を頂いてこの上ない喜びです。 木材に係わる仕事をしながら、杉コレクション関係者の皆さんに感謝しています。 |
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材は木材市場の曲がり材を集めて製材し、良材を選んで合わせた。 | |||||||||||||||
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笹舟の制作過程。 | 強度を高めるため、船底に3本ボルトを入れた。 | ||||||||||||||
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最終選考会にて。筆者(左)と杉材探しに協力していただいた林業研究グループの安藤さん(右)。 | |||||||||||||||
●<ながとも・ひろゆき> 銘木、床柱加工関係会社、2社勤務 1954年生まれ 1980年 日中友好九州青年の船参加で日本の自由を再認識し、同年、独立。 銘木工芸店(長友工房)を開業 2012年 林野省 国土緑化推進機構より森の名手、名工(木工芸職人)認定 2013年 耳川広域森林組合 理事就任 銘木工芸店(長友工房)HP:http://www.nagatomo-kohbou.e-const.jp/ |
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