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里山部門の審査は難航した。力作が多いこと、価値観を変えるといずれもそれぞれの良さがあり、審査時間を超えた議論になった。 里山部門の最優秀賞の二点、 [里山デザイン部門]『竹ちぐら』と [里山活用部門]『街を見下ろす丘で』は、杉と竹の違いはあるが、上記の観点に於いてどちらも、地場の素材を十分使い、製作にあたっては一部の人だけではなく、協働することで賛同者を増やす。かつ技術の蓄積にもなる。また何より秦野の里山に相応しい風景をつくる可能性が評価された。 優秀賞 [記念品部門]ジャムベラは、コスト条件も決まっている中で、その対応やデザインのクオリティーの高さ、現地の農業生産者、及び農協との連携も考えており、記念品としてのみならず、総合的な地場商品としての魅力を持ち備えており、ほぼ満場一致で決定した。 優秀賞 [小中学校部門]の『木のはちかざり』は一次、二次審査を通し、小学生ながらも自然への優しい考察とその表現力、また現物製作のクオリティーの高さが評価された。 特別賞の「Bamboo Wind Cage」は、製作が非常に容易であるため、イベント時や里山のアプローチなどに簡単に設置できること、秦野の風景に溶け込みながら、竹と風が織りなす音を奏でる発想が評価された。残念ながら音が聞けなかったが、子供、大人を含めつくる楽しさを共有することも出来る。 植樹祭部門であれ、里山部門であれ、共通することであるが、コンテストはあくまで一つのきっかけであり、大切な事はそこから生まれたものをいかに、育て、継続していく事である。 |
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● <なぐも・かつし> デザイナー ナグモデザイン事務所 代表。新潟県六日町生まれ。 家具や景観プロダクトを中心に活動。最近はひとやまちづくりを通したデザインに奮闘。 著書『デザイン図鑑+ナグモノガタリ』(ラトルズ)など。 日本全国スギダラケ倶楽部 本部 |
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秦野は美しい、東京から、こんな距離で懐かしくて、ホッとする里山が残っているとは思っていなかった。まだまだ、僕たちの知らない魅力的な所が沢山ある。しかも住んでいる人たちがいい、地域を愛している。そして行政のメンバーも実に地域と繋がり、行政との障壁を感じない。つまり魅力的な人がいるという事だ。 そして、食べ物がおいしい、地元でとれた食材を地元の方々がもてなしてくれる。これがいい。全国共通ではないのだ。 これだけ揃えば、いいものが出来る可能性がある、そう思った。あとは、どれだけのものが集まるかだ。 今迄のデザインコンペとは違う、一般の人達や、応募者、そして地元の人達が参加して、色々な質問や講評が出る、正しくライブなコンペだった。 デザインは形を超えて、地域や社会にしみ込んで行く、そして地域から新しい価値が生まれる。秦野ぬくもりを感じる新しいデザインが。 |
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●<わかすぎ・こういち> インハウス・プロダクトデザイナー 株式会社内田洋行 テクニカルデザインセンターに所属するが、 企業の枠やジャンルの枠にこだわらない 活動を行う。 日本全国スギダラケ倶楽部 本部デザイン部長 |
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